2015-03-24
不動産査定 | 机上査定 | 訪問査定 | 成約価格 | 眺望
近隣の状況や、類似物件で比較検討する取引事例比較法で不動産を査定してもらう場合、以下の2点が存在します。
①机上査定
②訪問査定
①の机上査定は、不動会社が実際には足を運ぶことなく、部屋を見ることなく、大体の査定価格をねん出する方法です。具体的に倍角を検討している状態ではなく、将来の売却を念頭に置いた、アバウトな価格を知りたい場合に使用する方法です。実際に目の前のタイミングで売却するわけでなければ、この机上査定で十分です。具体的には、査定書のような形で査定価格と、その査定価格が割り出された根拠を提示してくれます。
②の訪問査定では、実際に不動産会社の担当者が設定されて、依頼主の自宅まで足を運び、室内の状況、眺望、日当たりなどをその目で確認してもらい、査定価格を算定するので、机上査定よりも細かい査定をしてもらえます。部屋の状態などは判断材料のひとつではあるので、より正確な価格と、より詳しい販売方法を把握しておきたい売主さんには、こちらの訪問査定を選んだ方がよいでしょう。
しかしながら、この訪問査定は、「電話やメールなどで、後日、しつこい営業をしてくるイメージが強い」、「不動産会社が来ている事=売ろうとしている事が、他の部屋に知られそうで受け付けない」などと考えて、敬遠しがちになる人も少なくありません。
ですので、ほとんどの人が机上査定をされる人が大半です。
部屋の向き、状態、眺望によって成約価格が上下することは、数多くございます。特に眺望や状態は不動産会社の担当も内見してみないと何とも言えません。訪問査定と価格差があることも少なくありません。その場合は、しっかり、そのギャップはどこにあるのか、聞いておく必要があります。
特に中古の物件では、室内やバルコニーからの眺望で価格が大きく左右されます。部屋から見える景色や夜景が素晴らしい物件であれば、他の物件との差別化と言う意味で大きく金額が上がり、プラス材料となります。
逆に、眺望が悪く、目の前にさえぎるものがあったり、部屋自体が汚れていて、タバコのニオイや、壁の色が変色している状態であったり、破損などがあれば、査定価格は下がってしまいます。次の購入者が入居時にリフォームを必要とするような状態であれば、大きく価格が下がってしまう事もあり得ます。
1年以内に売却をしたいと考えているのであれば、机上査定ではなく、正確な金額を把握しておく必要がある事から、訪問査定を依頼することを推奨します。