不動産を高く売るための売り出し価格の決め方

 マンションや一戸建てを売却する時には不動産会社に委託します。その前に部屋をきれいにするなどの準備が必要で、さらに自宅の査定額をウェブの一括査定サイトで調べておくことです。不動産会社の査定と差がある時は交渉をして、納得したら任せます。相場より高い査定額をつける売れ残る危険があります。

不動産を高く売るための売り出し価格の決め方
1,不動産売却をする時には事前の準備が大切
2,不動産を売る時はあらかじめ自分で相場を調べる
3,不動産会社と売り主の間の信頼関係が重要
4,相場より高い値段をつけると売れ残る危険性がある


1,不動産売却をする時には事前の準備が大切
 マンションや一戸建て住宅を売却する時には、不動産業者に売却を仲介してもらうことになります。その時に大事なことは事前に準備をしておくことです。中古車を売る時には車内をきれいに掃除するのと同じで、不動産売却でも室内をきれいにしておくことが必要です。売却を依頼された不動産業者は、売り出し価格を決めるために不動産査定を行います。実際にマンションや一戸建て住宅の室内を見て、不具合や痛み具合などを確認するのです。これが一般的な売り出し価格の決め方です。汚い部屋よりもきれいな部屋の方が査定額が高くなるのは常識ですので、不動産売却をする前には室内や家の周囲をきれいに掃除しておくことは重要なのです。不動産査定で特に大事なのは日当たりと風通しです。もし窓際に家具が置いてある場合は移動して、外光や風の流れをに気をつかいます。


2,不動産を売る時はあらかじめ自分で相場を調べる
 不動産売却でもう1つ準備をする必要があるのは、市場の相場価格を調べておくことです。ある程度の相場を知らないと、不動産会社の査定額が妥当かどうか判断することができないからです。市場の相場価格を知るために便利なのが、ウェブ上にある不動産の一括査定サイトです。このような一括査定サイトでは無料で複数の不動産会社に査定してもらうことができます。査定を依頼すればすぐにメールで査定額を教えてくれますから、自宅のおおよその査定額を知ることができます。またマンションの場合は、同じ棟の同じグレードの部屋がどのくらいの値段で売却されたのかを知ることも大切です。一戸建て住宅の場合、周辺地域での売買価格を知るためには新聞の折り込みチラシなども参考になります。このようにして売却する自宅の相場価格を事前に知っておけば、不動産会社に依頼する時にも妥当な希望価格を提示することができます。


3,不動産会社と売り主の間の信頼関係が重要
 売却を依頼された不動産会社は、買い主を斡旋することで手数料を稼ぎます。そのため早く売れるように売り出し価格を低めに設定する場合があります。妥当な金額なら多少は目をつむって不動産会社に任せた方がいいのですが、もし自分の考えている査定額と差がある場合はきちんと交渉することが大事です。不動産会社の査定スタッフはプロですから、一般人にはわからない査定ポイントを見ています。交渉することによって、具体的にどの点がマイナス査定になるのかをきちんと教えてくれます。納得できれば不動産会社の査定額で売り出せばいいのです。高く売るには少しでも査定を良くしたいと考えるのは人情ですが、プロの査定スタッフの意見に耳を傾けることも必要です。きちんと査定額について交渉することによって、お互いの間に信頼関係ができるのです。不動産の売却には信頼がとても重要です。


4,相場より高い値段をつけると売れ残る危険性がある
 理想的な売り出し価格の決め方は、売却を請け負う不動産会社と売り主の間の信頼関係の上に成立するものです。不動産会社の方が早く売るために一方的に査定額を下げたりするのは言語道断です。それと同様に、売り主が少しでも高く売るには査定額を上げたいと主張するのも考え物です。最も避けたいのは売れ残りという事態を引き起こさないことです。査定額を高くした場合、相場の値段よりも高くなって売れ残ってしまうことは良くあるのです。売れ残ってしまうと徐々に値段を下げることになります。こうなると悪循環が始まって、値段を下げても買い手がつかなくなります。いわゆる売れ残り物件になってしまうので、買い手の方も手控える傾向になるのです。最初から適正な査定額で売り出していればとっくに売れていたのに、相場より高く売り出したために売れなくなってしまうのです。これを避けるには、査定スタッフとの信頼感を築くことが大切です。

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