不動産の売却をする時は、事前準備とした、まず、初めに、どの程度の価値があるか把握するために、不動産査定を利用します。もちろん、査定なので、どこの不動産会社に仲介をお願いするか、営業活動をお願いするかの不動産会社選びの参考にもなります。 その査定を匿名で査定を受けたい場合がありますが、そういう時は不動産査定サイトの簡易査定を利用すれば匿名での不動産査定が可能です。 物件の売却で利用しやすい匿名で使える不動産査定サイト 1,不動産査定を行う時の注意点とは 2,簡易査定をしてもらったら、次のステップはどうすればよいのか? 3,ちなみに、契約する会社は1社と結ぶ専任媒介契約が一般的です 4,どういった不動産会社と専任媒介契約を結べばよいのか? 1,不動産査定を行う時の注意点とは 不動産査定を簡易査定で匿名で行う事は冒頭部分で説明した通り可能です。簡易査定であれば、相手に名前や住所を公開することはないので、不動産会社からの営業電話を受けずに済みます。 また、簡易査定に関しては、インターネット上の一括見積サイトや、一括査定サイトから複数の事業者に、一回の登録で行う事ができるので、とても手軽と言えるでしょう。 ただし、この簡易査定ですが、登録内容もライトですし、実際に不動産会社に物件を見てもらって査定額を判断してもらう訳ではないので、あくまで、販売価格の目安といったくらいに考えましょう。 実際に来てもらう事で、間取りが分かりやすく、水回りなどの保全状態、部屋の保存状態などを見極めることができ、さらに、良い不動産会社であれば、実際に同時期に周辺で売りに出している物件や、同じマンションの物件の販売状態などを考慮した、具体的な査定額を出してくれるので、本来であれば、実際に来てもらう事が重要です。 2,簡易査定をしてもらったら、次のステップはどうすればよいのか? 簡易査定で数多くの不動産会社から即日から10日程度で、査定結果を出してきます。おそらく、どの位の金額で、自分の物件が売れるのか?このタイミングでイメージが出てくることでしょう。 では、次に行うのが、契約する先の不動産会社を決めるために具体的な査定を行ってもらう事です。 査定は不動産会社に自宅に来てもらい、物件を隅々まで見てもらって行います。ですので、時間がかかってしまいますが、高額な不動産の販売ですので、余裕をもって行いましょう。 また、何社程度に査定してもらうかですが、数が多ければ多い程、色々な意見を伺う事ができ、より一層、販売額や販売する時のイメージが分かりやすいので、多くの不動産会社に見てもらいましょう。最低5社程度は顔を合わせましょう。 また、会社もランダムに、簡易査定の金額が良いところから選ぶ人が多いですが、これは、意味がありません。 一番必要なのは、査定額が高い会社ではなく、販売できる会社を見つけることです。たとえ、高額査定で販売すると言っても売れなければ意味がないですし、売れれも数年後という話では意味がありません。 3,ちなみに、契約する会社は1社と結ぶ専任媒介契約が一般的です 色々な不動産会社と本格的な査定をしてもらった結果、販売・営業活動を代行してもらう契約を媒介契約と言い、契約した不動産会社は、売買が成立後、仲介手数料を支払うという契約内容ですが、基本的には1社と契約する専任媒介契約が一般的です。 数多くの不動産会社と契約したほうが、高額で販売できるのではないか?すぐに決まりやすいのではないか?と勘違いされる人が多いです。ちなみに、この複数の会社と契約できる媒介契約の事を一般媒介契約といいますが、不動産会社の立場になると、分かりやすく、自分の会社1社と結んでくれるわけではないので、頑張ろうとは思いません。 もし、身銭を切って、広告やチラシを打ったとしても、他の不動産会社を経由して契約されたのでは、マイナスになってしまいます。また、この一般媒介契約は、契約後に、売主に対して、定期報告の義務はないので、より、放置されやすいのが特徴です。 では、どういった人が、この一般媒介契約に向くのか? この一般媒介契約に向く物件の特長としては、例えば、売主自体が不動産販売に精通しているとか、買主を見つけてくる手段や方法を知っているといった売主に特長があるケースと、物件自体が特徴的、魅力的で、唯一無二で、他に同様の物件が無い、資産価値が高い物件であったり、周辺の物件と異なり、この物件だけ建ぺい率が圧倒的に高いなどの資格的な部分がある場合は、一般媒介契約でもよいかもしれませんが、初めて不動産の販売をしようというような人には、まず、絶対にオススメすることはなく、1社と契約する専任媒介契約を推奨します。 この専任媒介契約であれば、契約後、定期報告義務があり、営業状況などを具体的に確認することができ、また、頑張らないと、他社に切り替えることもできてしまうので、契約した不動産会社は必死に営業活動を行ってくれます。 4,どういった不動産会社と専任媒介契約を結べばよいのか? まずは、簡易査定からの絞り込みですが、査定額が高い不動産会社を呼ぶのは、間違いないですよね。で、その査定内容が正しいかを理解したいので、査定額が真ん中、安いところを呼ぶことも大事です。それぞれの安い理由などを理解した上で、高額な査定を出した不動産会社に質問していくことが大事です。つまり、高い理由はどこにあるのか?単純に媒介契約を結びたいだけの査定額という事も考えられます。契約後に後から、売れないから販売額を下げましょうという提案をしてくるだけです。 なぜ、安いのか、なぜ高いのか?そこには、必ず理由があります。突き止めましょう。 また、呼ぶ不動産会社も、金額だけで選ぶのではなく、地場に詳しい地元の不動産会社や、全国展開している大手デベロッパー、商社など、色々な意見を聞きましょう。 最終的に判断するのは、売主ですが、先ほどの説明通り、その査定額の理由が腑に落ちるかどうか、また、営業活動はどの程度おこなってもらえるのか?の比較、チラシや、ホームページの見せ方が上手かどうか?の比較を行いましょう。 決して自分は素人だから、比較して判断できないと考える人もいますが、買主も素人です。素人が見て、良いと思えない物は、売れません。ですので、しっかりその目で判断して考えて、どこの不動産会社を選択するかを考えましょう。