2017-01-23
不動産査定 | トラブル | 回避法 | 不動産売却 | 土地売却 | 簡易査定
不動産取引では高額のお金が動くことになるため、何かとトラブルが発生しやすい面があります。損をせずに不動産を売却したいと考えているのなら、できるだけ多くの業者の不動産査定を受けてみて、相場観を身につける必要があります。また、業者のサービスの質にも目を向けてみることが大切です。
不動産売却を成功させるには
1,仲介業者ごとに得意分野が違っています
2,不動産査定に絡むトラブルとその回避法について
3,一括査定サービスを利用する際の注意点について
4,手数料無料という言葉には意外な落とし穴があります
1,仲介業者ごとに得意分野が違っています
不動産売却をする場合、少しでも高い値段で売りたいと考えるのは、売主として当然のことです。何のツテもノウハウも持っていない個人が自分で購入希望者を探し出すのは不可能ですので、不動産業者に売却の仲介を依頼するのが一般的です。どの業者に仲介を依頼するかを決めるために複数の業者の不動産査定を受けてみる人が多いですが、明確な目的意識を持って査定業者を決めることが大切です。同じように不動産売却の仲介を行っている業者でも、得意としている取引分野は業者ごとに異なっています。自分が行おうとしているのが土地売却なのか、それともマンションや戸建て住宅の売却なのかを踏まえた上で、その分野の仲介業務を得意としている業者に査定を依頼する必要があります。土地売却の場合と、マンション売却の場合、戸建て住宅売却の場合とでは、仲介業者に求められる専門知識や取引ノウハウが違ってきます。適当に不動産業者を選び出して査定を受けたとしても、望み通りの結果を得ることはできませんので、注意が必要です。
2,不動産査定に絡むトラブルとその回避法について
不動産査定を受けただけで何らかの費用を請求されるようなことはないので、できるだけ数多くの業者の査定を受けてみるようにするのが望ましいです。ただし、査定絡みのトラブルがしばしば発生していますので、気をつける必要があります。一番多いのは、査定額をはるかに下回る安値で売却する結果になってしまったというトラブルです。とても残念なことですが、売却物件を確保するために、実際の評価額よりも高めの査定額を提示してくる業者がいます。高額査定に惹かれてその業者と媒介契約を結んだ場合、その値段のままで売りに出したとしても、購入希望者はなかなか現れてきません。結局、大幅なダンピングを余儀なくされてしまうので、予定が大きく狂ってしまいます。そのようなトラブルの回避法としては、ずば抜けて高い査定額を提示してきた業者はまず疑ってかかることが有効です。提示された査定額を鵜呑みにせずに、査定根拠を確認してみるのが、最も効果的なトラブル回避法になります。他社よりも高く査定できる理由をキチンと説明してくれる業者なら信用することができます。逆に、明確な回答が得られない業者については、利用を見送る必要があります。
3,一括査定サービスを利用する際の注意点について
もう一点、注意しておくべきことがあります。それは、簡易査定の金額は後で変わる可能性が高いという点です。近年、インターネット上にある不動産売却の一括査定サービスを利用する人が増加してきています。このサービスを利用すれば、必要最小限の時間と手間で複数の不動産業者の査定を受けてみることができます。とても便利なサービスなので多くの人が利用していますが、このサービスで受けることができるのは、あくまでも簡易査定です。実物を直接見て査定するわけではありませんから、改めて正式な査定を受けてみた結果、査定額がグッと低くなってしまったというケースが結構たくさんあります。もちろん、その逆のケースもあるわけですが、全体的にみると正式査定で査定額が安くなってしまうケースの方が多くなっています。一括査定サービスで知ることができる査定額は、あくまでも業者選定の参考にする程度にとどめておくことが大切です。
4,手数料無料という言葉には意外な落とし穴があります
不動産業者間の顧客獲得競争が激化してきているため、仲介手数料無料を売りにする業者まで登場してくるようになりました。不動産業者の主な収入源は仲介手数料ですので、仲介手数料無料にしてしまうと利益をあげることができません。普通に考えれば経営難に陥ってしまうはずなのに、なぜ仲介手数料無料にすることができるのか不思議に感じる人が多いです。実は、その裏に意外なカラクリが潜んでいる場合が多いので、仲介手数料が無料になる方が得になるなどと安易に考えない方がよいです。よくあるのは、両手仲介で買主側から仲介手数料を得ることができるので、売主側からは仲介手数料を取らないというケースです。一見何の問題もなさそうに見えますが、確実に両手仲介を成立させるために、物件の販売価格を不当に安くするケースが多いです。いくら仲介手数料が無料になったとしても、売却価格が安くなってしまっては意味がありません。また、仲介手数料以外の名目で費用を請求してくる業者もいます。そのような業者を利用すると逆に損をしてしまう可能性が高いので、十分に注意しなくてはなりません。