共有名義の不動産を売却する際には、自分だけ名義の土地の売却にはない手続きを踏むことが必要となります。基本的には所有してる権利を持つ人全員の同意がなければ土地の利用方法を決めることはできません。その際に役立つ情報をご紹介します。 もくじ 1.共有名義とはどういう意味なのか? 2.売却するには、どうしたらよいのか? 3.自分に持分があるかどうかの確認方法 4.分筆という方法もある 1.共有名義とはどういう意味なのか? 不動産売却をすることにはさまざまな法的な手順を踏む必要があります。その中で売却したい不動産が共有名義であった場合、どのような手順で売却をすれば良いのでしょうか?そこで共有名義の不動産を持っている場合に、どのように売却したらいいのか関係する様々な事柄を開設いたします。そもそも共有名義とは何でしょうか?不動産を購入するためには、多くの場合、沢山の資金を必要とします。通常の場合、足りない資金は銀行からのローンなどで賄うことになります。しかしながらローンの審査が通らないということも場合によってはありえます。そのようなときに、共同で土地を購入することもできるのです。共同で不動産を購入する場合に、一人一人がどれぐらいの金額を負担するのかということによっても当然その後の売却には関係してくることでしょう。 2.売却するには、どうしたらよいのか? 共有名義の不動産売却をするためには、まず所有者全員がその不動産の売却に同意しなければなりません。皆がお金を出し合って土地を所有しているわけですから、そこに関係する人たち全てが同意しない限り土地を勝手に売ることができないというのは当然のことといえるでしょう。そのため共同で不動産を購入した場合には、売却の際に揉めてしまうケースも少なくありません。ですから共同で所有する場合には、事前に売却時の様様な点も当事者として決めておくほうが良いでしょう。その際にはっきりとしておかなければいけないのが、土地全体に対してそれぞれの持つ権利がどれぐらいのものかということを示す持分割合という割合をはっきりとお互いが理解しておくことです。この持分割合があることによって、全ての所有者が土地に対して権利を持ち、他の人から制限を受けることがないという保証となります。とはいえそれぞれが土地に対して権利を持っているということは1部の土地だけを自由にすることができるというわけではなく、あくまで土地全体を共有として使う場合の自分の権利の割合を指すに過ぎません。 3.自分に持分があるかどうかの確認方法 売却する際に自分の持分がどれぐらいなのかを正確に把握しておくことが必要です。そのためには土地の登記簿を確認してみることが一番確実な方法といえるでしょう。登記簿とは法務局にある土地の情報や権利を示す公式な記録で登記簿謄本や登記事項証明書として入手することが可能となります。この登記簿を確認するならその土地に対してどれほどの権利があるのか.それぞれの持分割合も記載されていますので事前にしっかり把握しておくと、その後の話し合いもスムーズに行うことができるでしょう。 4.分筆という方法もある 自分が持っている土地の権利だけを他の人に売却するという場合、他の共有者の同意は不要となります。とはいっても土地の1部の権利だけをもらったところで、自由に使うためにはその土地全体の所有者の同意が必要となりますので、現実的には自分の持分だけを他人に売却することはそれほど簡単ではないでしょう。また、売却の方法として分筆という方法もあり、分泌することによってもともと一つだった土地を細かく所有者ごとに分けるということもできます。この手続きを踏むとそれぞれの所有者が独立する為、共有しているということではなくなります。しかしながら分筆の法的な手続きは非常に面倒ですので安易にいつでも分割ができると考えない方が良いでしょう。こうした事柄を踏まえた上でどのように土地を売却するのか自分に検討していきましょう。