不動産査定書を入手するには、有料で鑑定士にお願いする、不動産会社に無料で査定してもらうと言う方法があり、公的機関を通す必要があれば、鑑定士の法律に基づいた査定が必要です。 また、不動産査定の一括サイトで高額査定される場合がありますが、売れる価格とは違いますので、ご注意ください。 もくじ 1.有料で鑑定士にお願いする 2.不動産会社で出すと無料 3.それぞれの違いを知ろう 4.高額査定が良いとは限らない 1.有料で鑑定士にお願いする 不動産査定書とは、対象不動産の表示、依頼目的と鑑定評価の条件、鑑定評価額の決定の基準、鑑定価格決定の理由の要旨等について、触れているものです。不動産鑑定士に依頼すると、有料で引き受けてくれます。 不動産鑑定士は、法的観点で、不動産鑑定を行い、詳細な調査、高度な分析を徹底し、不動産の適正な価値を証明する資料を作ります。このような精度の高い不動産鑑定を行うのは、国家資格をもった不動産鑑定士のみなのです。裁判等で使えるのは、こういった不動産鑑定による不動産鑑定書です。 その費用は、対象不動産の広さ、鑑定の目的にもよって異なるので、不動産鑑定事務所で詳しく聞くと良いです。まずは、不動産鑑定事務所を選定して、申込み、対象不動産の確認、資料収集、鑑定評価作業の後に、不動産鑑定書の入手となるでしょう。 2.不動産会社で出すと無料 不動産会社で、不動産査定書を作成の場合は、無料です。 というのも、国が定める評価基準に基づいている物ではなく、手続きは簡素化され、評価方法等も形式化されてものでは、ありません。価格は、その会社独自の考えによるものです。 個人が、持ち家等を売りたいとなったとき、販売価格がどのくらいか知りたい場合は、こういった不動産会社で、査定してもらうと便利です。その査定額は3か月以内売却可能というもので、月日が経てば、価格は変わるかもしれないといったものになります。 販売価格は、不動産会社と協議の上で決められ、余り高いと売れないので、値段が下げられることもあるのです。このような査定は、その会社によっても、異なりますから、インターネットの一括査定のサイトを利用しても良いでしょう。日本全国の不動産会社がそのサイトに登録していますので、より多くの査定書を得られます。 3.それぞれの違いを知ろう 不動産鑑定士と不動産会社それぞれの査定書を比較してみましょう。まずは、不動産会社によるものですが、不動産会社が周辺の価格に基づき、「意見」として書面に書いたり、口頭で伝えたりするものです。 これで、料金を取ると違反になりますので、無料で行われます。経験豊富な不動産会社ならば、周り相場を良く分かっていますから、適正価格を出してくれるでしょう。次に不動産鑑定士によるものですが、鑑定評価として、法律に基づいて適正な価格を出します。 これは、国家資格を持った鑑定士のみが出来る事で、報酬を伴うものですから、有料となります。通常、依頼を受けてから数週間かかるようです。この鑑定士による不動産の評価は裁判所、税務署等の法的機関で通用するものになります。逆に、不動産会社による不動産査定書は公的機関には、通用しない、ものです。 4.高額査定が良いとは限らない 不動産査定の一括サイトに依頼しますと、高い査定額を出してくる会社があります。これは、要注意です。高い査定額だから、良いとは限りません。ただ単に、依頼が欲しくて、そのように高い査定額を提示している可能性もあります。 この価格が「売れる価格」」ではないのです。このことを心に留めて、一括サイトの査定額を見るようにしましょう。特に、他の会社に比べて、高すぎるという査定額は、気を付けた方が良いです。あくまでも、査定しているのみの額ですから、正解ではありません。このような不動産会社の査定額は、鵜呑みにしないようにして下さい。中には、そのような不動産会社を排除している一括査定サイトもありますから、そのようなところを活用することを、おすすめします。