不動産価格が落ちない物件の特長

 サラリーマンが多数生活している大都市圏では職場と自宅を往復する時間を節約したい意向から駅近の徒歩圏に住まいを求める意向が強いわけです。
 そこで、サラリーマン層が日常生活を続けるのに必要な周辺施設の整っている地域にディベロッパーがブランド化された高級マンション建築を続けているし、建築計画も目白押しです。


もくじ
1.土地に対する潜在的な需要が続く大都市圏の人気スポット地域
2.職場と自宅を往復する生活のサラリーマンが欲しがる職住接近
3.生活の質の向上を求める風潮が強まり、必要な周辺施設の充実化
4.周辺施設が揃っている駅近の地域とそうでない地域で進む二極化


1.土地に対する潜在的な需要が続く大都市圏の人気スポット地域
 大都市圏になるほど人口密度が高くなり、衣食住全般に対する需要量がすべて増えていきますが、衣と食に比べて住の供給量にはおのずと限界があります。従って、人気のスポット地域には需要が多いため、地価の高くなってしまうことは不思議でありません。このため、今では大都市圏で住まいを持つには衣食と比べて桁違いのお金が必要なため、不動産を欲しくても購入できない人が出ているわけです。
 年収が34百万円の非正規雇用で働き、日常生活を送るだけで精一杯の人たちが多数生活しているからです。
 しかも、土地に対する需要が集中的になる地域では過去、何度も地価急騰の起こった実態があり、今でも地価バブルという言葉が残っているくらいです。このため、利便性の高い地域一帯で大規模な再開発や住まい供給を目的とする土地活用が増えてくるとその周辺一帯の地価が上昇してしまうわけです。


2.職場と自宅を往復する生活のサラリーマンが欲しがる職住接近
 こうして、大都市圏では家を持ちたい人がいる限り駅を中心にして土地に対する需要が続いてきました。
 大都市圏には企業勤めを主とするサラリーマンが多数暮らしています。彼らは休日以外のほぼ毎日、職場と自宅を往復する生活を続けるので、職住接近がベターなはずです。
 こうして、通勤の利便性があり、駅周辺の徒歩圏に住まいを構えたい意向が強まるわけです。
 1日の限られた時間内で通勤に要する時間をできるだけ減らしたいからです。言い換えれば、大都市圏では街の発展や開発事業がサラリーマンの増加とともに続いてきたといえます。
 こうして、駅近の周辺地域一帯は住宅需要もあり、また、サラリーマン家族を相手にする商業地域としてのオフィス需要もあるので、地価が高くなり続けてきました。


3.生活の質の向上を求める風潮が強まり、必要な周辺施設の充実化
 その結果、土地取引金額が膨らむので、土地売買が行われるたびに区画が小さくなって、乱開発されるケースが駅近の周辺地域では数多く見られてきました。ところが、高度経済成長を成し遂げ、土地バブルの時代を過ぎました。
「失われた20年」の頃からワークライフバランスを求める風潮が広がってくると住まいの周辺に落ち着いて生活できる空間を欲しがるようになってきたわけです。
 それは文化、芸術作品の鑑賞を楽しんだり、スポーツや遊びのできる空間なわけです。具体的には図書館や公会堂、あるいは、美術館やスポーツセンター等の周辺施設が駅から徒歩圏の一帯に整備される地域が増えています。従って、駅の周辺で日常生活できる利便性が高くなるにつれて住みたがるファミリー層の増加することは当たり前と言えます。


4.周辺施設が揃っている駅近の地域とそうでない地域で進む二極化
 こうした世相の変化を読んでディベロッパーがこのような地域の再開発に取り組み、分譲マンションの建設を続けているのも頷けます。
 しかも、大手各社が高品質化マンションのブランド化を図って販売競争に入っています。
 最近はその再開発に適するマンション用地も減ってきたため、タワーマンション化が進んできました。快適な日常生活を送るのに必要な周辺施設が揃っている駅近の地域一帯ではサラリーマンの年収と比較すると目の飛び出そうなマンション価格でも根強い需要が続いています。
 人口減少が続いていて、近い将来には住宅着工件数が大きく落ち込むと予測されていても大都市圏で駅近にはブランドシリーズのタワーマンション建築が現在も続いているし、建築計画も目白押しです。今後、快適な日常生活を送るのに必要な周辺施設が揃っている駅近の地域とそうでない地域で地価の二極化が進みそうです。

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