2018-10-29
仲介手数料 | 不動産 | 査定 | 売却 | 値引き
不動産の売却を依頼する場合には法律で定められた仲介手数料を支払うことが基本ですが、この金額は上限が決められているだけであるため交渉によっては値引きを行うことも可能です。
一般的には査定を行い媒介契約を行う際にこの金額が提示されるため、この際に交渉を行うことが必要となりますが、金額によってはトラブルが発生することもあるため注意が必要です。
もくじ
1.売買価格によって仲介手数料の上限が決まっている
2.仲介手数料の値引き交渉は媒介契約前にしよう
3.仲介手数料が安すぎたり、値引きしすぎると…
4.仲介手数料無料は危険!売主の味方ではなく買主の味方かも知れない
1.売買価格によって仲介手数料の上限が決まっている
仲介手数料の上限は不動産の売買価格に対する割合で決定されるため、高い金額の不動産の仲介を行った場合にはその会社の利益は高くなる仕組みとなっています。
そのため多くの会社では高額の物件を扱う場合ほど子の利益が大きくなる仕組みとなっているため、広告宣伝や紹介に費やすことができる費用が大きくなる仕組みです。
また仲介手数料が高額であるほど売却に費やすことができる費用が決まるだめ、高額の物件ほど広告宣伝費をかけることができる仕組みになっているのです。この上限は法律で規定されているものとなっており、その範囲で決めることができるものであることが特徴です。
多くの会社は基本的に値引きを行いませんが、上限まで高く設定して値引きに備えるところも少なくありません。
2.仲介手数料の値引き交渉は媒介契約前にしよう
仲介手数料の値引き交渉は媒介契約を行う前にするのが原則です。媒介契約を行う場合にはその会社が責任を持って売却をする約束となりますが、そのために行う広告宣伝は基本的にその会社が負担することになるため、仲介をすることにより得られる利益を決めてから広告宣伝の方法を決めることになるのです。値引き交渉を行わない場合には基本的には業者が指定した金額で手数料が支払われる契約となることが多いため、場合によってはトラブルが発生することがあるので注意が必要となります。
これらの理由により値引き交渉を行う場合には媒介契約を行う前に行うことが重要で、最終的な手数料の金額に応じて広告宣伝等が行われることになるのです。仲介手数料の交渉については査定を行う際に一緒に行うのが望ましいものです。
3.仲介手数料が安すぎたり、値引きしすぎると…
仲介手数料を値引きしすぎたり、物件の査定額が安いためにその金額が安い場合には会社として得ることができる利益が少ないため積極的な広告宣伝が行われないことが少なくありません。
また契約が成立した段階で手数料が支払われることになりますが、その査定額が低いと低い金額の利益しか得られないことになるために積極的に販売活動を行わないことになるのです。不動産会社は多数の物件を扱っており、利益を上げるために効率の良い物件を優先的に扱う傾向があるため、手数料の金額の安い物件は後回しにされてしまうことが多く、早く売却したい場合でもなかなか売却することができないと言う状態になってしまうことが多いので注意をすることが大切です。
4.仲介手数料無料は危険!売主の味方ではなく買主の味方かも知れない
最近では仲介手数料を無料にすると言う不動産会社も増えていますが、売主にとってはこれは危険な側面もあります。
仲介手数料が無料である場合には売買契約が完了した際に売主から得られる利益がないことを示しており、利益を上げるための仕事ではなくなってしまう危険性があるのです。この場合不動産会社は高い価格で売却をする根拠がなくなり、買主が値下げをしてほしいと希望した場合にはその値下げの要求に応じてしまうことも少なくありません。
また仲介手数料は売主からばかりでなく買主から受け取ることもできるため、売却できない物件を長く置いておくよりも少しでも利益を上げるために飼い主の値引き交渉に応じて利益を得ることを選択する業者もいることから、買主の味方になる場合もあるのです。