2019-11-04
不動産査定 | 企業 | 営業担当 | 大手 | 地場
不動産の売却を考える時、自分で買い手を探すのではなく不動産会社に探してもらうのが一般的です。
その際に結ばれるのが媒介契約ですが、契約をした不動産会社が熱心に仕事をしてくれるという保証がありません。もしかしたら、契約を結んだ後は広告宣伝費を惜しんで何もしない可能性があります。
そういったいい加減な仕事をする不動産会社と媒介契約を結ばないよう、仲介企業の選定は慎重に行わなければいけません。そこで不動産会に不動査定をして中身をチェックしていけば、信頼できるかどうかわかります。注目するべきポイントについて学びましょう。
もくじ
1.不動産会社の中には高額な査定額を出してくるが信じていいの?
2.気になる企業や会社には訪問査定をしてもらいましょう
3.価格だけで不動産会社を選んではいけない査定額は売却金額ではない
4.両手仲介していないかネットの口コミで調べよう
1.不動産会社の中には高額な査定額を出してくるが信じていいの?
不動産会社の中には、不動産査定を頼んだら到底売れるはずのない金額を査定額として提示することがあります。なぜそのようなことをするのかというと、簡単にいえば媒介契約を結んでもらうためです。
他社よりも高い査定額を出せば、金額だけを見る人ならば騙されて契約をしてしまいます。しかし、査定額というのは最終的に売却するときの価格ではありません。
たとえ、査定額の半額以下でしか売れなかったとしても、それに対しては数字を出した営業担当あるいは企業が責任を負う必要はないです。その数字を信じて契約した人はどうなるのか、という疑問がありますが法的に責任を問えないので、消費者が自分で身を守るしかありません。いずれにせよ、不動産査定で根拠もなく高額な査定額を出してくる企業と、契約するのは避けたほうが良いでしょう。
2.気になる企業や会社には訪問査定をしてもらいましょう
仲介をしてもらいたいと企業や会社が見つかったときには、不動産査定をしてもらいましょう。ただし住所や建物の間取りなどを入力して調べる簡易査定ではなく、現物を見て行う訪問査定です。図面など机上のデータだけで計算をするよりも、正確に査定額の算出ができます。
それから訪問査定は、1社だけでなく大手企業や地場の不動産会社を交えて、複数社に依頼をしてください。そうすれば平均的な査定額が見えてきます。あとは、調査を行う営業担当者とも直接話ができますから、査定額の根拠を質問もできます。わからないことがあれば、どんなに細かいことでも真摯に対応してくれるならば、売却をするにあたっても同じように仕事をしてくれるでしょう。
3.価格だけで不動産会社を選んではいけない査定額は売却金額ではない
訪問査定で出される査定額というのは、企業によって変わります。それは、企業毎に不動産査定の基準が異なるからです。不動産査定の基準は、全国に展開している大手か地元密着の地場かということでも違いがありますし、それ以外にも営業担当者が物件にどんな印象を持つのかによっても変わります。ならばどの査定額を信じればいいのかというと、基準にどれほど違いがあろうとも根拠がある事が重要です。
住み替え需要やこれまでの販売実績を分析して、そのデータを蓄積していけば正しい査定額を算出できる基準になります。なお、根拠についてみていくと、大手よりも地場の不動産会社のほうが、住み替え需要の分析をする能力や販売実績が上回っているとは限りません。
小さい不動産会社でも地元のことを知り尽くしていれば、販売実績は少なくても正しく住み替え需要を把握することは可能です。査定額は売却金額ではなくても、そのように根拠を持った基準を採用していれば両者が著しく乖離することはなく信頼できます。
4.両手仲介していないかネットの口コミで調べよう
不動産の媒介契約をする上で、警戒しなければいけないのが両手仲介です。両手仲介は新聞折込のチラシなど外部に情報を出さないことで、自社で売り手と買い手を揃えて仲介手数料をどちらももらう手法です。
それは仲介企業にとっては良いことですが、契約者にとっては、時間とお金のロスを招きます。
顧客が多い大手であれば大した違いはないかもしれませんが、地元だけしか営業をしていない地場の不動産会社だと新聞折込のチラシをださなければ結果が大きく変わります。また、自社買取に応じる不動産会社だと、わざと売れ残るように仕向けて安く買い叩こうと、新聞折込のチラシなど営業活動を全くしない恐れがあります。
両手仲介のことも含めて、その仕事ぶりを確認するためにもネットの口コミでこれまでの利用者の体験談を調べることは必要です。