不動産査定前に知っておこう「固定資産税評価額 」とは?計算方法は?

不動産を所有している人は、現在自分の持っているものがどのくらいで売れるのかが気になることもあるでしょう。
そこで必要なのは、固定資産税評価額です。これが分かっていれば、家を売却したいときにその相場を知る参考にもなります。自宅の不動産査定をする時には、まずは固定資産税評価額を確認してみましょう。ここでは、その固定資産税評価額の計算の仕方などを紹介していきます。是非不動産査定を実施する前に、自分で一度計算してみてください。

もくじ
1.固定資産税評価額って何?
2.固定資産税評価額の計算方法は?
3.課税標準額と一致しない場合がある課税標準額の計算方法は?
4.固定資産税評価額以外の土地にまつわる価格4種類


1.固定資産税評価額って何?
固定資産税評価額とは、毎年1月1日に土地や家屋を所有している人に対して課されるものであり、固定資産税の基準価格となるものです。この評価額の見直しは3年に1度で、固定資産税以外にも都市計画税・登録免許税・不動産所得税などを算出するときにも使用されます。
さらに、不動産売却を考えているときにも役立ちます。自宅を売りたい時にはまず、不動産査定をするでしょう。しかしその不動産査定で出される価格を知る前に、自分でどのくらいの値段になるのかを知ることができます。
なぜなら不動産売却価格は、固定資産税額を70%で割った金額がおおよその実勢価格となるためです。つまりおおよその不動産売却価格を知りたければ、自力である程度計算が出来るわけです。この固定資産税評価額を一番簡単に知るには、固定資産税の納税通知書を確認することです。課税明細書がありますので、それで評価額がわかります。もしくは市役所で固定資産税評価証明書を発行してもらえます。


2.固定資産税評価額の計算方法は?
固定資産税評価額を実際に計算して出す時には、自治体の担当者が細かいところまで確認しながら行う複雑なものです。ですから自分で大体の売値を知りたい場合には、固定資産税評価額を70%で割ってみてください。
つまり、自宅の固定資産税評価額が1000万だった場合、計算式は1000万円÷70%となり、答えは1428万円です。なので、現在の自宅の不動産価格は、売値としては約1400万円なのだなとわかります。ちなみに建物価格は土地とは別ものですので、それぞれに計算して足してみてください。それで大体の不動産価格を予想することが出来ます。もし不動産査定をしてそれより建物価格が安ければ、その理由を聞いてみましょう。一般的には建物が古くなれば当然価値が下がりますので、その分を差し引いた売値であることが多いです。


3.課税標準額と一致しない場合がある課税標準額の計算方法は?
課税標準額とは、固定資産税を算出する際の基準となるものです。この金額と評価額が一致する場合もあるのですが、一緒でない場合もありますので注意してください。建物の課税標準額は、評価額に対しあらかじめ決まっている2種類の特例率を掛け合わせて出しますので。一般的に市街地の住宅用地については課税標準額の方が低くなっています。
200㎡以内の住宅であれば、課税標準額は評価額の6分の1となります。200㎡を超える部分は3分の1となり、超えない部分についてはやはり6分の1で計算します。それぞれを固定資産税にかければ減額された後の課税標準額が出ます。
ちなみに土地に関しては、通常課税標準額と固定資産税は一致します。計算して出した建物価格と土地の分を足して、不動産価格を想定することができます。


4.固定資産税評価額以外の土地にまつわる価格4種類
土地には固定資産税評価額以外にも、公示価格・基準地価・路線価があります。公示価格は毎年新年時点での地価を評価して、土地鑑定委員会が公表した土地の値段です。基準地価は、各都道府県で出されるものです。基準地価は毎年7月1日時点で全国2万か所の基準値を調査対象とし、評価しています。この基準値は公示価格と同じ場所が選ばれている場合があります。路線価は、国税庁が選んだ道路の値段に基づいて算出されています。路線価には相続税などの計算に使われるものなどもあります。4つ目は実勢価格といい、実際の取引が成立する価格です。取引時は実勢価格、まだ取引が行われていなければ周辺地域での事例や固定資産税評価額、路線価を参考にして決めます。

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