埼玉県で不動産査定・売却前に知っておいて欲しい事

不動産査定で不動産売却価格を査定する時にまず参考になるのが、路線価格と呼ばれている不動産鑑定士が年に一度公開する評価方法による価格です。こちらはきちんとした理論に基づいて設定した価格で、原価法や収益還元法ですとか取引事例比較法などを駆使して、不確定要素を取り除いた価格になっていて、競売などの法律的な値段を決める際には参考にされます。

そしてこの路線価格は、不動産が取引される際の信頼できる価格のベースとなっていて、不動産会社はこの価格を参考にして、周辺の最近の取引事例を考慮に入れて不動産売却時には無料査定を行います。不動産査定はさまざまなシミュレーションでの無料査定がほとんどですし、最近は多数の取引事例を不動産会社が共有して不動産査定を行なっていますので、シミュレーションによる無料査定の金額もかなり精度が高いです。


もくじ
1.埼玉県全体では公示価格は横ばい
2.大宮区・中央区・浦和区・南区・和光市など都心通勤圏のみ10%以上上昇中
3.北や西側では下落傾向
4.金利や日銀の異次元緩和がどうなるか?売るなら早い方が良い?



1.埼玉県全体では公示価格は横ばい
全国的には地価の価格は連続して上昇傾向にあり、商業地も住宅地も数年連続で上がっている状態です。都市部や地域の中心部の伸びは高く、逆に郊外などは場所によってはまだまだ下落している傾向の中で、利便性が高く商業地が近くにあるエリアなどはこれからも伸びていく傾向があります。東京に隣接している埼玉県でも都心に近いだけあって、埼玉県全体では地価の上昇率はまだまだ横ばい状態なのですが、利便性が高く大型の商業施設が近くにある地域については、全国の傾向と同じように数年連続して上昇傾向を保っています。

ただ、都心部から離れた郊外などは目立った開発が進んでいない場所も多くあり、数年連続して地価は下落している状況ですが、下げ幅は年々少なくなっています。


2.大宮区・中央区・浦和区・南区・和光市など都心通勤圏のみ10%以上上昇中
埼玉県はここ数年の間に、大宮区や浦和区といった中心都市を代表に、都心通勤に便利なエリアは年々10%以上土地の地価の上昇が続いている状態です。その近隣にあるさいたま市や南区などや和光市は、大型のマンションなどや商業施設の開発が次から次へと順調に進んでいます。

そして大宮区や浦和区に引っ張られるように、これらのエリアでは10%程度の高い地価上昇が続いています。最近では電車の相互乗り換えなどの効果で、これらの都市から都内まで乗り換えなしで、スムーズに通勤や通学出来るようになった効果も高いです。元々さいたま市などにあった工場や企業が郊外に移転して、その跡地に大規模なマンション建設などが行われた結果、人口増加につながっているのも地価上昇の要因です。


3.北や西側では下落傾向
逆に埼玉の北部や西部は全国の傾向と同じで、数年連続して土地の価格が下落しています。どうしても大宮区や浦和区を中心にした開発が優先されていて、郊外よりもむしろ交通の利便性が高い沿線に人が流れる傾向がずっと進んでいますし、最近はさいたま市を中心にさまざまな医療機関が移転しているのも、都心部に住んでみたいと考える人が増えているのが、北部や西部の地価下落を押し上げる事が出来ない要因となっています。

不動産売却の時の不動産査定でさまざまなシミュレーションをしても、この傾向ははっきりしていて、自然豊かな北部や西部に住んでいる人たちが自宅を売って、より便利なさいたま市に引越ししてくる傾向は今後もしばらくは続きそうです。


4.金利や日銀の異次元緩和がどうなるか?売るなら早い方が良い?
埼玉の地価の上昇は全国的な傾向とほとんど同じで、今後の金利や日銀の異次元緩和などでどのように変化してくるのかは、まだわからない状況です。不動産売却による不動産査定などでも、実際の取引事例は圧倒的に浦和区から大宮区を中心としたさいたま市に集中している状態で、駅近くの土地やマンションなどは都内とほとんど変わらない地価になってきています。

まだまだ埼玉の中心部はこれからも地価上昇が続いていく傾向にあり、都内の地価上昇に連動していく可能性が高いので、不動産売却はあまり急ぐ必要はないです。さすがにさいたま市などの中心部には大型のマンション開発できる土地が少なくなってきており、逆に北部や西部には魅力的なマンション開発が期待出来ます。

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