2020-06-22
不動産査定 | 不動産売却 | しつこい | 一括査定 | デメリット | 匿名 | 無料 | 電話
近年は不動産査定を一括で複数の不動産業者に依頼できるサービスが一般的になりました。不動産の売却価格の目安を調べたり売却活動を依頼する業者選びが楽になるという大いなるメリットがある反面、個人情報を得た業者から望まないしつこい電話営業を受けてしまうというデメリットが出てきました。
不要な営業電話を避けるための対策を心得た上で不動産査定を出し、一括査定のデメリットを防止して上手く利用するためにはどうすれば良いのでしょうか。
もくじ
1.匿名査定を行う
2.備考欄などにメールでのやり取りを希望する旨を伝える
3.しつこい営業が来たら、一括査定サイトにクレームを入れる
4.とは言え、多くの会社の意見を聞いた方が良い理由
1.匿名査定を行う
一括査定を謳うサイトの多くは査定費用を無料としています。また、匿名での問い合わせでも返答するという名目で少しでも顧客情報を集めようとしています。匿名査定の場合は、詳細情報を渡さないことでしつこい電話営業を受ける可能性は低くなりますが、逆に知りたい査定価格を教えてもらえない心配があります。
匿名査定依頼でも類似取引事例などの情報から大まかな不動産売却価格を知ることはできますので、中古マンションであれば同マンション内の取引事例を、戸建であれば近隣の取引事例を取り寄せるつもりで一括査定依頼をしましょう。その上で返信内容が丁寧である不動産事業者を見極めて、こちらから問い合わせ業者を絞って連絡を取ると無駄な電話営業を受ける心配がなくなります。
2.備考欄などにメールでのやり取りを希望する旨を伝える
不動産査定依頼の時点で、業者からの電話問い合わせをシャットダウンするためにメール返信を希望しておきます。不動産売却ではスピードと情報量が大切な要素になりますが、メール問い合わせに対しても真摯でスピーディに返信してくる不動産業者は信頼できます。
逆に無料査定を餌にして電話番号と顧客名を収集するためだけに一括査定サイトを利用している好ましくない業者は、メールのやりとりを希望しただけで全く連絡してこない場合もあります。電話番号だけを見て連絡してくる業者は、一括査定といえども顧客の要望を全く勘案していないことになりますので、その時点でお断りする判断基準にも使えます。しつこい連絡に対して、そもそも電話連絡を希望していない旨をはっきり伝えましょう。
3.しつこい営業が来たら、一括査定サイトにクレームを入れる
直接断っても聞いてくれない不動産業者に対しては、不動産売却を考えていない、あるいは他業者へすでに依頼済みである旨を伝えます。それでも食い下がられた場合、しつこく営業電話がきた場合の対処法は、一括査定サイト自体にクレームとして個別の事業者名を連絡します。口コミ投稿がある場合は、サイト自体を利用するデメリットを情報提供しても良いでしょう。実際にクレームを入れなくても、しつこい業者に対してそのような対応をする旨を伝えます。
サイト運営側としては一般ユーザーからの心象を悪くすることを恐れますので、対象業者に対応してくれる可能性が高くなります。第三者に当たる一括査定サイトを利用することで、最小の労力を持って無料で高精度な不動産査定をしてくれる不動産業者を選別できると考えるのです。
4.とは言え、多くの会社の意見を聞いた方が良い理由
しつこい営業はお断りですが、本当に不動産売却を希望しているのであれば有益な情報は得ておきたいのが本心です。不動産査定の方法自体は不動産事業者によって大きく変わるものではありません。一括査定で選別すべきは、より良い不動産業者かどうかという点です。
手間ではありますが、一度は電話で話を聞いてみる、あるいは訪問査定までのアポイントの取り方などから不動産業者や担当者との相性を見てみると判断しやすくなります。売却価格についても、複数事業者からの返答を見ることでだいたいの相場観をつかむことができます。とはいえ、10社以上の業者と連絡を取り合うのはそれだけで大変な労力が入りますので、少なくとも3社から5社を目安に査定報告を受けるのが目安になります。