2014-10-30
住宅ローン | 控除 | 適用要件 | 借入金 | 床面積
★住宅ローン控除の適用を受ける為の要件とは?
住宅ローン控除をうけるためには、一定の条件を満たしていなければなりません。住宅ローン控除を受ける為の適用要件の概要は次の通りです。(一定の増改築についても適用されます)
◎住宅ローン控除の適用要件
◆住宅ローン控除を受けられる人
・住宅ローンを組んで自宅(その敷地を含む)を取得し、取得後6か月以内に住居の用に供した人
・その年の合計所得金額が3,000万円以下である人
◆住宅ローン控除の対象となる家屋
・床面積が50㎡以上である事
・床面積の2/1以上がもっぱら自己の住居用であること
・中古住宅の場合は次の要件を満たしている事
1、 耐火建築物の場合は築後25年以上の家屋であること
2、 耐火建築物以外の場合は築後20年以内の家屋であること
3、 上記1または2に該当しない場合でも、一定の耐震基準を満たす家屋である事
・生計を一にする一定の親族から購入したものでない事
◆住宅ローン控除の対象となる借入金
・住宅(その敷地を含む)に対応する借入金で、返済期間が10年以上のもの
・勤務先からの借入金の場合は年利1%以上のものである事
◆その他
・住居用の3,000万円特別控除や買替え特例との併用はできない
★「10年控除」と「15年控除」を選択する際のポイント
居住開始年が平成19年、20年の人は、従来型の住宅ローン控除(以下、「10年控除」という)と新しく創設された住宅ローン控除(以下、「15年控除」という)とのいずれかを選択することになりました。
それでは、どちらを選択した方が有利になるのでしょうか?その判断をする際のポイントを挙げておきましょう。
① 年間の所得税の負担が、「借入金の年末残高×1%(または0.5%)」よりも少ない人は、控除額がまるまる利用できないことになるので、「15年控除」を選ぶと控除を受けられない年が発生するので、「10年控除」を選択した方が良いでしょう。
② 住宅ローンの期間を10年で組むなど、15年に満たない期間で住宅ローンを組む場合は、「15年控除」を選ぶと控除を受けられない年が発生するので、「10年控除」を選んだ方が良いでしょう。
③ 住宅ローンを繰り上げ返済しようと思っている人の場合は、最初に少しでも多くの税額控除を受けておいた方が得なので、「10年控除」を選んでおいた方が良いでしょう?
◎「10年控除」と「15年控除」のどちらを選ぶ?
・年間の所得税負担額が「借入金の年末残高×1%(または0.5%)」より少ない人
→15年控除
・住宅ローンの借入期間が15年に満たない人
→10年控除
・住宅ローンの繰り上げ返済を考えている人
→10年控除
なお、「10年控除」も「15年控除」も、控除期間の全適用年でまるまる控除を受けられる場合には、10年間または15年間に受ける住宅ローン控除額の合計額は同じなので、特に損得はありません。ただし、資金回収を早く行うという意味では、迷った時には「10年控除」を選択する方がよいのではないでしょうか?