両手仲介する不動産会社には気を付けてください。

専属専任媒介契約と専任媒介契約のケースでは、必ずレインズに掲載させなければなりません。このことは、法律で決められています。成約したら、成約金額も掲載しなければなりません。
 不動産会社は、専任媒介契約であれば、売主さんから物件情報を頂いてから7日間以内にレインズに掲載すると決まっており、その前に裏で成約させてしまおうと試みる場合があります。
 レインズに掲載して、他の不動産際者に売却情報を見られてしまう前に、自分の会社で買い手にアプローチしてしまおうと試みる会社は少なくないです。その場合、不動産会社は少しでも安い値段を付けて売り出します。安ければ、短期間で買い手を探しだすことが容易で、不動産会社にとっては利益になるからです。
 売主さんは高い値段を付けたいのに、不動産会社は値段を安めにつけて早く売却したい。こういった事をする不動産仲介会社の「優秀な営業マン」というのは、売り手からいかに安く物件を受任できるかにポイントを置いています。
 ですので、売買物件の事例を多く教えて、同様に物件が高く取引きされていることを売り主さんが知ってしまうのは、営業担当からすれば、デメリットになります。
 「他の売買の事例をもっと教えてください」と頼んでみて、教えてくれない不動産会社は信用できないと判断しても良いでしょう。
 売主の売却理由や、目的を聞くことで、「この売主さんは安くても売るな…」と判断した不動産会社は、安い価格で話をつけようとしてきます。
 そうした方が、不動産会社は儲かるからです。不思議ですよね?これは、不動産会社の悪い習慣とも言えますが、「両手仲介」が理由と言えます。
 両手仲介をしたいがために、安い値段をつけ、市場に売却物件を出さずに、自分たちで買い手をみつけてしまう、というやり口が行われているという事は念頭に入れておいた方が良いでしょう。
 もちろん、全ての両手仲介をしている不動産会社が悪いという訳ではありません。こういった行動や考え方を持っている仲介会社が少なくない、判断基準の一つにしておいた方が良いという点で挙げさせていただいております。

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