◆売りにくいマンションの特長 売るのが難しいケースとしては、一番、多い事例は、分譲戸数が数百戸もあるような、大規模マンションで、数十室が同時に売却されているケースです。 新築の場合は、不動産販売会社が数期に分けて、販売調整を行っておりますが、中古マンションは、それぞれが販売する会社(仲介会社)が異なります。会社が異なってしまうので、価格の調整をすることがなかなかできません。 そうなってしまうと、売却価格も条件も室内の状態もバラバラになってしまい、更に、販売の委託を受けている会社もバラバラになってしまいます。 人の心理としては、同じような売却条件が多数ある事を知っていながら、比較することなしに、購入に踏み切るのはとても勇気を必要とします。ましてや、何千万円という大きな買い物です。 大規模マンションは一般的には売却しやすいのですが、こういった売却乱立状態が続いた状態では、買い側も、「このマンションには、何か問題があるのかな?」と思う事でしょう。 売却物件は、なるべく類似事例が少ない方が良い訳です。つまり、小さなマンションの方が、相場より高い価格となる事があります。 売り出すときに、今、同じマンション内で売出物件が出ていない状態が望ましいと言えます。 ◆築年数が古いマンションを高く売るには? 以下のようなマンションが、世間一般的には、売りやすいマンションと言われています。 ・マンション規模:大規模マンション ・築浅:築年数が浅いマンション ・好立地:駅が近いなど交通、アクセスが良い物件 「私が売却を検討している物件には、どれも当てはまらない…。」といった人も、後ろ向きにならないでください。売りづらい物件は、売りづらいなりの細かい攻略法があります。それぞれ考えていきましょう。 築年数が古いマンションの事を築古と言いますが、自分でリフォームしたり、リノベーションしたいという人が買う場合が多いのです。個性的でデザイン性あふれたリフォーム会社と提携している不動産会社と媒介契約されることを推奨します。「こういった部屋にリフォームして住みたい!」といったニーズがあるこだわりの強い顧客のニーズを取り込むようにしてくれます。 ですので、不動産の媒介契約をされる際は、いくつかの候補の不動産屋さんに、リフォーム会社と提携をしているか?また、提携している場合は、どの程度の提携している会社数や、リフォーム込やリノベーション込の不動産契約の契約実績数をそれぞれ、確認しておくと、どの会社に任せようかの目安になるかと思います。 また、その同じマンションに住んでいる人が購入するケースも考えられます。自分の部屋よりも向きが良い、間取りが良い、といったような同じマンションに住んでいる人が、自分の求めるプラスアルファの要件を満たしている部屋であれば、購入したいというニーズです。生活環境をそのままにして、住居条件だけを良くしたいという人たちです。「非常に良いマンションなので、気に入っている。子供の為に同じマンション内で他の部屋を購入したい」といった呼び寄せがたのニーズも存在しています。ですので、こういったニーズを拾うのであれば、現在住んでいるマンションでの契約実績があるかどうかと言った内容や、現在住んでいる人からの購入ニーズを顧客として把握しているか、候補者がいる状態であるかどうかなども、不動産会社を選択する上でのポイントとなる事でしょう。 【築古マンションの売却の際の不動産会社選びのポイント】 ・リノベーションやリニューアルなどの業者と提携している不動産会社かどうか? ・リノベーションやリニューアル業者との提携数 ・リノベーションやリニューアを込みした不動産売却の成約実績数 ・売却しようとしているマンションでの販売実績 ・売却しようとしているマンション内での引越しを検討している人を顧客として持っているかどうか