営業担当者が気に入らなければ売れない!

 マンションや一戸建ての自宅を売却したいと思ったら、まずは、数多くの不動産仲介会社に物件の査定をしてもらいますね。複数の仲介会社に来てもらい査定してもらいます。もちろん、初めての査定をしてもらう際は、少しでも高い金額で査定してもらえると契約しようと思いますが、気を付けてくださいませ。不動産を購入するのは買主さんであって、不動産会社ではありませんので、相場通りの金額かどうか乖離していないか確認する必要がありますので、数多くの不動産会社の査定をうけるようにしましょう。
 もし、売却を急いでいたとしても、数少ない不動産会社の査定では、相場の金額かどうかもつかめません。相場かどうかの判断は、折り込みチラシに載っている近所の物件情報や、もし、マンションであれば、同じマンションの販売金額などが参考になります。また、複数の業者の査定が手に入れば、相場も見えてきます。
 さて、相場通りの査定を出してきたところに取りあえず、不動産の売却営業をしてもらう契約、不動産媒介契約をすればよいかと言うと、悪くは無いのですが、その担当者にしっかりと、売り出したい自分の物件の魅力を伝えきれているかが重要です。
 これは、査定の段階からしっかり伝える必要がある事なのですが、不動産査定をしてくれる不動産仲介会社は、査定や、営業のプロではありますが、その物件を熟知しているのは、オーナーである売主です。
 例えば、マンションなどが分かりやすいかもしれませんが、マンションの立地や、駅などのアクセス、マンションの共有物、コンシェルジュサービス、宅配ボックスや、マンション内のコンビニなどのテナント情報などは、不動産仲介会社でも分かるので、メリットとして挙げてくれるでしょうが、それだけでは不足です。
 その地域に販売中になっている物件がその物件だけであれば、それでも良いでしょうが、首都圏であれば、付近に必ず、同様に、販売中の物件はあるでしょうし、大規模マンションなどであれば、そのマンション内に売主の競合物件が存在していることだって、普通にあります。小さなことでも良いです。住んでいる人でなければ、分からないようなメリットなどをしっかり考えてみましょう。
 マンションであれば、例えば、数多くの住戸があっても、その階のその方向を見ている物件はその物件だけです。そこから見える眺望が良い。朝日、夕焼け、夜景に関してのメリットや、他の物件にはない、この物件にしかない特長、デメリットがメリットになる事もあります。
 首都圏で広い間取りというと、かなり珍しいですよね?首都圏では、独身の人や、夫婦2人住まいで、狭い物件が大部分の中、広いと買い手がつかないのでは?と思われるかもしれませんが、逆に、ファミリー層で、その地域の物件を探している人は、新築を含めて、広い物件を見つけるのは至難の業です。むしろ、良いメリットになる事もあります。また、逆に、郊外は、ファミリー向けの広い間取りの物件が多く、独身の一人暮らし用、夫婦2人用のマンション物件は少なくなりますが、若いうちから、賃貸で家賃を払うより、購入してしまおうと考える人も増えてきていますが、首都圏では高額でまだ、まだ、収入が少ない若い人には難しく、郊外の物件であれば…。といったようなニーズも存在します。ニーズを把握しているのは、不動産会社であって、売主ではありません。デメリットを含めて、その物件の特長はしっかりと、不動産会社に伝えるようにしましょう。
 道路の横にある戸建ての住宅ではなく、奥にある物件だと、デメリットと思われるかもしれませんが、逆に、道路から離れているので、騒音が少ないとか、子供が急に道に飛び出すことが無いといったような、メリットとして捉えられることもあります。
 不動産会社の担当者も、その物件を気に行ってくれたり、特長を具体的に把握すれば、営業のしやすさは格段に上がります。ありきたりな特徴では、なかなか、販売優先順にが下がってしまいます。メリットと思われる部分はもちろんの事、デメリットな部分も場合によっては、ポイントになることもあります。
 一般的に不動産仲介会社は、自社に問い合わせのある買主さんをつないでくれることはもちろんですが、それ以外に、周辺区域の不動産会社のネットワークを通じて、販売活動を行います。事細かな情報が彼等の営業活動を活性化してくれることもあるので、査定をする前に、自分の物件にしかない、ポイント、どんな細かい事でも良いので、しっかりメモをして、不動産仲介会社に見てもらうようにしましょう。夜景などの眺望や、其の部兼にしかないPointをメモだけではなく、写真に収めて、提供してあげるという事も、意外と功を奏することもあります。

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