レインズって何?一般ユーザーは見れないの?

 不動産の売却を検討している際に、インターネットで査定を幾つかの不動産会社にお願いしていると、当然、その不動産会社から電話や訪問などで営業がはじまる訳ですが、その際によく「レインズ」という言葉が出てくるかと思いますが、レインズって何なのか?一般ユーザーはレインズを見ることが出来ないのか?ちょっと解説してみます。

◆レインズって何?
 そもそも、レインズとは、不動産会社だけが利用することが出来るシステムで、インターネット上のサービスです。
 不動産の販売は始まると、媒介契約を結んだ不動産仲介業者が登録する事を義務付けられているシステムです。
 不動産媒介契約した不動産会社がたとえ大手で全国展開していたとしても、全ての買主候補にアプローチできるわけではありません。もしかすると、その物件を欲しがっている買主候補さんは、大手の不動産会社には相談しないで、地元の不動産会社に話をしている可能性もあります。別の大手の不動産会社に相談していることだってあり得ますよね?
 ですが、このレインズと言うシステムが導入されたことで、自社で取り扱っていない販売中の不動産物件、全国の物件を見ることが出来ます。
 つまり、買主を仲介している不動産会社にとっては、全国の売り物件を確認することが出来、主の物件購入を助け、売主にとっては、売主を仲介している不動産会社が全国の不動産会社に売主の物件を公開することで、売却の可能性を全国に拡大することができるという事です。
 ただし、冒頭部分でも説明したように、レインズは不動産会社でなければ、登録することも、閲覧することもできません。不動産会社ごとに付与されているID,PASSでログインすることが出来ます。
 しかも、現在販売中の物件情報だけではなく、その地域の相場であったり、販売事例など、不動産会社にとっては販売戦略を立てる上で、無くてはならならない存在になっています。
 

◆もし可能なら、レインズの登録情報を見せてもらう
 本当はイケない事なのですが、不動産査定の段階で、レインズの登録情報を見せてくれるような不動産会社は、不動産媒介契約を結ぶ先を選ぶ際のポイントの一つだと思います。
 画面を見せてくれなくても、登録されて、公開されている情報を印刷したページなどでも良いと思います。
 理由はいくつかあるのですが、まず一番重要なのが、レインズに登録されているかどうかの確認です。本来であれば、媒介契約された不動産会社は必ず、レインズに登録しなければならない義務が生じるのですが、売主から、販売手数料を貰うだけではなく、買主からも手数料を貰おうとする両手仲介を狙っている不動産会社かどうかの判別がつきます。
 両手仲介を狙っている不動産会社の全てではないですが、中には、レインズにはスグに登録せず、自分のところの買主が見つかるまで伏せておいて、決まった段階でレインズに登録すると言う方法もあります。
 これでは、買主が現れるまで時間が掛ってしまう可能性があるという事と、もっとひどいケースでは、両手仲介であれば、不動産会社は、買主、売主の両方から手数料がもらえるので、簡単に売買契約が決まるように、査定の金額から、値引きをさせて、販売しようとするケースが多く、売主にとってデメリットになりかねません。
 また、レインズの画面を見せてもらう事で得られるメリットとしては、自分の物件がどのように、他の不動産会社に見られているかが分かるという事です。
 もし、簡易的な見にくい間取り図と、数少ない文字でアピールされていたとしたら、その不動産会社は、「営業活動をサボっている」、別の不動産会社を検討する必要があるという事に気づくことが出来ます。
 間取り図は、非常に見やすく、写真などもカラーで登録され、物件のアピールポイントも3つくらい掲載されているような、よくポストに入っているようなチラシや、新聞の折り込みチラシと見比べてみると良いでしょう。

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