2016-05-09
内覧 | 修理 | 修繕 | リノベーション | 注意事項
不動産の販売で値決めが一番重要な部分ですが、次に重要なのが、内覧の準備や内覧時の対応と言えます。ここでは、内覧のアポイントが入るまでに準備しておきたいこと、つまり、販売が始まるタイミングまでに対応しておくべき事項、内覧の際の対応での注意事項などを取りまとめてみました。
★補修、修理などは行っておこう
不動産の販売が決まった時点でも遅いくらいですが、できれば、売ることを決めた段階で行ってほしい事なのですが、物件の補修や修理は完了してほしいと言った内容です。
リノベーションまでする必要は、ありません。中古住宅を購入する理由の中に、購入後、自分好みの住まいに、自分でリノベーションをしたいと考えている人も多いので、リノベーションは事前にしておく必要は無く、リノベーションの参考になるものを不動産会社からもらっておいて、内覧当日に渡せるようにしておく程度で良いです。もし、不動産会社が内装業社と仲が良いところであれば、いくつか見積もりを用意しておくと言うのも手かもしれません。紹介手数料を貰えるという事で、不動産会社も積極的に内装業社に話をするでしょうし、内装業社もリノベーションを決めるタイミングとしては絶好の機会なので、ある程度、しっかりした見積もりを用意してくれるかもしれません。
また、修繕、修理の件ですが、こちらは、しっかりとできる範囲で行っておく必要があります。買主が購入後に修繕してくれるだろうという認識では売れません。
大多数の売主が、修繕や修理は、販売前に行っているので、比較されてしまっては、売れるものも売れなくなりますし、値下げ交渉の温床になります。また、場合によっては査定内容や販売価格にも大きく影響します。
例えば、良く目につくのは、水回りです。床の一部が腐食していたり、サビがひどい状態であったり、柱の傷がひどすぎたり、窓ガラスやドアのガラスなどにヒビが入っていたり、割れているといた状態や、ドアの取っ手の部分が取れている、水漏れがあるなど、そういった修繕対象になりそうな箇所は買主も真剣に見ます。
買主は高額な買い物をするので、かなり真剣に他の物件と見比べます。修繕することで、早く希望の金額で売れるか、修繕などせず、売れるまで時間を掛けて頑張り、結果、値下げをすることになってしまうといった結果を受け止めるか、リノベーションのように、大掛かりな修繕ではないので、まずは、いくつかの業者に見積もりを取って、検討してみてください。
また、修繕の必要がある場所かどうかは、担当している不動産会社の営業マンなどに聞いてみるのも手です。彼らもプロなので、その修繕内容が費用対効果に見合う内容なのかどうかを判断してくれるでしょう。
★内覧時の対応はバランスが重要です
また、内覧時の売主の対応や態度も重要な購入決定要因になり得ます。逆にお断りの決定要因にもなります。室内の清掃などは当たり前のことになりますが、実際に買主の候補の人が内覧に来た時の対応はかなり重要です。
一生懸命、丁寧に説明してくれる人もいますが、もちろん、説明も無くそっけない態度よりはマシですが、あまりにも、丁寧に説明しすぎると、売る事に焦っている物件なのではないか?逆に何か問題があるのではないか?と、余計な勘繰りをうけてしまいます。また、かといって高圧的な売主の物件に対してお金を払おうとは思いません。
安い車メーカーのディーラーではなく、ガツガツしていない高級外車のディーラーのような対応が丁度良い対応と言えるかもしれません。
ディーラーと言う表現を活用しましたが、新築のモデルルームなども売主にとってはライバルの存在です。そう考えると、どういった対応をすべきか、一つの指針になるかもしれませんね。もちろん、ディーラーやモデルルームにゴミや余計な荷物などは置いていません。掃除は常に丁寧に行っておいてください。