売る前に物件の修理をした方が良い?

 2016-05-16   修理 | 修繕 | リフォーム | 査定額 | 販売価格
 不動産の販売をする前に、査定や評価を上げる為に、リフォームを検討される人がいますが、リフォームをすることで得られる結果は費用対効果的には、余り評価が出来ませんが、修理となると話は別です。修理は、販売価格を決める前に、最低でも不動産会社が営業活動をする前には、終わっておきたい項目です。
 まず、リフォームが費用対効果に見合わない理由を先にお伝えすると、確かに見栄えが良くなるので、査定額や販売価格が良くなる事は、確かです。ただし、それほど、大きく評価が上がるわけでは無いですし、むしろ、売買を誓約させるという点では、大きくデメリットになることが多いです。
 買主さんの心理に付いてお話をすると、新築ではなく、中古を購入する理由は、大きく3点あると思われます。1つ目は、住みたい地域に新築物件が無いといった点です。2つ目は、金銭的な問題で、少しでも安い物件に住みたいと言ったニーズです。で、問題は3点目の理由で、自分の好きな間取りや、部屋の内装にしたいといった様に、リフォームを検討している人向けのニーズです。
 リフォームを検討している買主さんに向けて、先に、リフォームされた物件を提供しても、意味はありません。自分好みにしたいのに、既に、リフォームされていると、購入意欲を弱めさせてしまう結果になり、リフォームしていない物件に目が行くようになります。もちろん、リフォーム費用が販売価格に反映されていない分、そっちの物件の方が安くて、お得感を感じさせてしまします。
 リフォームするくらいなら、リフォームする際の買主さんの意欲を掻き立てるように、部屋に余計な物を置かないとか、きれいにしておくことに注意したり、不動産業社と協力して、リフォーム業者に提案してもらい、数パターンの資料を用意してもらって、内覧に備えておく方がベターと言えるでしょう。

 さて、今度は、リフォームではなく、修理に関してですが、結論から言えば、冒頭でお伝えしているように、販売活動が始まる前に、すべきポイントになります。「売れてから、修理します。」といったとんでもない、売主もいます。おそらく経済的な金銭的に理由があるケースが多いのですが、修理をしていないと、間違いなく、売れるまでの期間がかかってしまうか、売買成約金額が安くなります。
 大多数の売主が、物件の修理、修繕を行ってから販売活動に移ります。ところが、もし貴方の物件だけ、修理も修繕なども行わず、例えば、水回りに水漏れがあったり、壊れた扉の取っ手があるとか、そういった状態で、販売活動を行った場合、買主はおそらく、あなたの物件は比較対象にされて、修繕された他の物件を購入することになります。
 買主は生涯に1度きりの大金を用意して、数十年のローンを検討して購入するわけですから、他の物件などと細かく、比較して、購入しますし、買主側についている不動産会社も、より、安易に購入が決まるような物件を勧めてくるので、修繕されていないような物件で成約することはほとんどなく、むしろ、値下げ交渉の温床になりかねません。
 不動産の販売で、数パーセントでも値下げすることになれば、元々の金額が高額なので、値下げ金額も比例して、大きくなります。
 間違いなく、修理修繕しておいた方が、費用対効果としても良いと言えます。ケチるのではなく、予定通りの金額で、短期間で売買を誓約させるための手段として、修理、修繕をしていきましょう。
 また、内覧時に、買主候補の方に、「ここと、ここの水回りは修理しています。」とか、「ここは最近修繕しています。」と紹介することで、買主にとっては、しっかり、管理している物件なんだと、安心感を与えるポイントにもなります。

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