媒介契約には2種類ある、どちらがオススメ?

 不動産を販売する時に仲介会社を選ぶために、色々査定をしてもらったり、交渉したりと言った事がありますが、実際に不動産会社と契約する際には、大きく2種類の契約方法がある事はご存知でしょうか?
 ここでは、不動産会社との契約に関して2種類の契約内容を比較するとともに、どちらがオススメなのかを紹介していきます。

 現在、不動産の販売を不動産会社に依頼する際の契約内容は大きく、以下2種類に分けられています。
1、一般媒介契約
2、専任媒介契約
 それぞれ解説していくと、以下のようになります。
【一般媒介契約】
 複数の不動産会社と契約できることが特徴で、悲明示型と明示型の2種類が存在する。
【専任媒介契約】
複数の不動産会社ではなく、1社とのみ契約できる契約内容で、契約期間中は他の不動産会社とは契約をすることが出来ない契約内容で、専任媒介契約と専属専任媒介契約の2種類があります。

◆「一般媒介契約」と「専任媒介契約」のどちらがオススメ?
 気になるのが、2種類の内どちらの契約内容が良いのか?という事ですが、一見すると、「一般媒介契約」の方が数多くの不動産会社と仲介販売の契約ができるという事で、チャンスが大きく広がると考えるかもしれませんが、これは、危険です。販売に関して経験があり、独自のルートを持っているとか、物件自体がかなり魅力的で唯一無二の大人気物件であるといった売主でない限りはおすすめできません。
 不動産会社は、販売する為の営業活動としてチラシの配布や、大手ポータルサイトでの掲載であったり、他の不動産会社への営業であったり、内見を促進する為のノボリなど、多くの負担がありますが、他の会社にも販売のチャンスがあると思うと、そういったコストを負担することはなくなり、販売意欲以前に、物理的な問題で積極的な営業は行ってもらえなくなります。
 その点、「専任媒介契約」であれば、自社が中心になり販売できるという事で、こういったコストの負担はしっかり行ってくれますし、また、売主に対して、専任媒介契約であれば、定期的に売主に販売営業状況に関しての進捗報告が義務付けられますが、一般媒介契約では、こういった定期的な報告義務はありません。定期的な報告や打ち合わせが出来ない一般媒介契約では、不安で仕方ないと思いますが、専任媒介契約であれば、営業状況や、こうした方が良いといったような提案なども受けることが出来るので、安心感が違います。
 ちなみに一般的には、大多数の売主は専任媒介契約を結んでいるので、不動産会社としては、一般媒介契約を結んでいる売主よりも専任媒介で契約してくれている売主を大事にするのは当然な事なので、一般媒介契約では、よほどのことが無い限り買主は現れないと考えてください。
 せっかく広告宣伝費を積んで販売活動を行ったとしても他の不動産会社経由位で決まる可能性のある物件の販売に力を注ぐことは、普通に考えてあり得ません、そういった理由から、私としても、特に初めての不動産の販売ということであれば、専任媒介契約を選ばれることを推奨します。

 ただし、専任媒介契約をしてくれるという事で、その会社に決めると言うだけではなく、数多くの不動産会社の見積もり、査定、営業内容の比較など、数多くの不動産会社のなかから、気に入った不動産会社を選択した上で、専任媒介契約を結ぶようにしましょう。
 不動産会社でも都市部に強いところもあれば、農村部につよいところや、全国に広く浅く強いという有名大手や、地元で圧倒的な実績がある地元の不動産会社など色々あります。また、看板が大手であっても、元々、不動産会社を自分で運営していて、看板だけ大手にした例などもいろいろあります。
 自分の物件を任せるに納得した不動産会社を見つけた上で、専任媒介契約を結ぶと言う流れで進めていきましょう。

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