査定時の勉強!自分の不動産の相場価格を調べよう

 自分のマンションや戸建て住宅の販売価格の相場を不動産会社に依頼しなくても、ある程度把握することが出来ます。
 価格に関する情報は、インターネットを使用すれば、把握することが可能です。大手のポータルサイトには、現在の売却情報が掲載されていますし、ネクストさんが運営している「ホームズ(HOME’S)」やリクルートさんが運営している「スーモ(SUMO)」、アトラクターズ・ラボさんの「住まいサーフィン」などでは、中古成約想定価格も掲載されています。
ですので、まず無料で使用できるインターネットで調べた上で、ある程度の知識を仕上げておくことを推奨します。
 とはいえ、得られる情報は、プロの実際の査定と比較すると、どうしても差があるので、あくまで目安でしかありませんが、知らないよりはずっと、マシです。各社から来る査定に対して、リアルな査定、自分の希望の査定との違いや判断に活用ができるので、手探りで動くよりは、相場価格を知っているかどうかは大きな差があると思われます。
 取引事例比較法で査定する時、プロがよく利用するのが、不動産流通機構の「レインズ(REINS)」です。
レインズでは、実際に幾らの価格で取引されたかを知ることが出来ますが、プロである宅地建物取引業者しかこれを見ることはできません。宅建業の資格を取ると、IDとパスワードが発行され、それを知ってログインしていくというシステムになっています。
 不動産流通機構が、「情報を公開して、不動産取引を円滑にしよう」ということでつくったもので、どの不動産会社も全て同じデータを見ています。
 オンライン上で、どの不動産会社がどの物件を売却しているか、さらには、成約価格まで確認することが出来ます。レインズと言う元データに出ている価格は一緒でも、査定額が違ってくるのは、各社、各担当者の主観が加味されるからです。
 実はほとんど知られていませんが、レインズに掲載されている成約事例の一部を公開しているシステムがあります。2007年から実施されている「レインズ・マーケット・インフォメーション」ですが、実際のレインズで見られるような正確な住所やマンション名等が特定できないため、さほど、利用されていないのが現実です。
 プロと消費者が得られる情報の違いは、どんなビジネスでもあると思います。しかしながら、不動産仲介業では特に、情報格差によって消費者が受ける不利益は顕著です。

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