不動産の仲介手数料は高いがそれなりの理由があります

 不動産仲介会社に、物件の販売を委託する媒介契約ですが、仲介手数料が発生しますよね。仲介手数料の相場としては、大体販売価格の3%にプラス6万円です。しかもその価格に消費税が乗ります。
 例えば3000万円で売却が成立した場合は、3000万円の3%ですので90万円に6万円が乗り、96万円ここに、消費税が上乗せされるので8%で、合計103万6,800円という金額になります。5000万円で成立すれば、168万4,800円という金額になりますが、この金額を高額に感じる人も少なくないと思います。
 ですが、不動産会社からすれば、これでもかなりの安価、ギリギリと言えるほどの内容とも言える実情があります。ここでは、この不動産売却に際し発生する仲介手数料についての話と、不動産仲介手数料無料と書いているような危険な不動産会社の「危険」な理由をお伝えしていきます。

◆不動産仲介会社の営業活動
 不動産会社の仲介手数料が高いと思われる方もいると思いますが、実際にはかなり薄利で営業しているケースも少なくありません。販売に対する営業活動がまず原価として計上できますが、まず、アナログな作業から言えば、チラシを作成して、周辺区域にポスティングと言われるチラシをポストに投函する営業活動、新聞の折り込みチラシといった販促活動、また、遠距離に多くの人に周知してもらうために、Yahoo不動産や、HOMES、スーモといったインターネットの活用を行い、また、全国の不動産会社に買主を見つけてもらうために、全国の不動産会社が媒介契約を結んだ販売中の物件を登録する義務がある「レインズ」への登録作業があり、内見の為のノボリや、看板の用意など、かなりの費用が発生する販促活動、営業活動が大きな原価としてのしかかります。

◆営業活動以外の意外と重要な費用
 また、不動産仲介業の主な仕事は、その物件を販売成立させること、買主を連れてくることが挙げられますが、意外と知られていない、それ以外の努力もしています。安全にその物件を買主に引き渡す為の事務作業と言えばいいのでしょうか。これがかなり重要で、例えば、敷地を正確に測量すること。これは、地方などに多いですが、境界線が曖昧になっている部分を正確に測量しなければならないという事です。もし売却後に営業の為に実は大目に申告していたとしたらとんでもないことになります。それ以外にも、周囲の環境が閑静である事を強調して販売したにもかかわらず、騒音問題があったり、手抜き工事の結果、傾斜が実は存在していたとか、よくテレビにも出てきますが、耐震強化工事を行っていたが、実際の内容と異なっていたりといった様々な問題が、売却成立後に発覚すると、全て売主に係ってきます。契約書の中で、売主も売却後に責務がある部分を証拠として残すことになっているので、かなりの高額な損害賠償問題、裁判問題に発展します。こういったリスクが発生しないように、不動産会社は、売主とコミニュケーションを取りながら、証明書の用意や、内容の裏打ちを取ったりと、販売する為だけの行為ではなく、安全、安心に物件を買主に引き渡す業務も発生しています。
 こういった事を考えると、意外と、高額に見える手数料も原価を考えると、不動産会社の粗利はそれほど、高いモノではなく、妥当または、安価とも言える金額と言えます。

◆仲介手数料無料は危険
 それでも、不動産仲介手数料が高いと考えて、最近増えてきた、仲介手数料無料を謳っている不動産会社と媒介契約を結ぶ人が増えています。無料である以上やすい事は変わりありませんが、この時、不思議に思ってください。「では、不動産会社はどこで儲けを出すのか?」、答えは、買主から貰うと言うものです。
 まず前提として買主からもらうのであれば、もう売主の味方ではありません。買主に気に入られるように、少しでも安い金額で成立させることを考えます。販売価格の値下げ交渉は高い確率で発生します。
 また、それだけではなく、買主からフィーを貰うのであれば、他の仲介会社を利用することはほとんどなく、レインズに登録しても、適当に登録して、他の不動産会社の販売意欲を削ぐようにして、自分の会社で買主を見つけようとするので、買主を見つけるまでにかなりの時間が掛ることが想像できます。
 つまり、査定額が下がり、販売成立までの期間が長くなるという事です。どちらが良いのかは明白ですよね。

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