内見が多いのに決まらない!どうして?

 築古物件などの古いマンションや戸建て住宅に比較的多い傾向ではありますが、不動産の販売活動を始めてから、内見の数に関して、媒介契約をした不動産会社の定期報告で比較的、内見が多いとの報告を受けていて、内見の多さを実感していても、なかなか売れない、成約しないといったケースに見舞われている人も少なくないです。
では、どういったケースが、内見が決まりにくいケースなのか?紹介していきます。

【※主な内見が決まらないケース】
1、掃除や片づけが出来ていない物件
2、「つぶし物件」扱いを受けている
3、修繕が必要な部分を隠している


1、掃除や片づけが出来ていない物件
 物件の間取りや敷地面積、立地条件、価格など色々な問題はあるかもしれませんが、内見が多くても決まらないと言ったケースに関しては、意外と、見せ方次第で変わってくることが多いです。上述の理由がひっかかるようであれば、内見まで漕ぎ着けることはそもそも難しく、ちょっとした売主側の努力で解決することがあります。
 まず、部屋の汚れです。古い物件なので、仕方ないと考えて、ただ、掃除機を掛けると言っただけではなく、しっかりときれいに整えておくことが重要です。また、大きな荷物などをそのまま部屋に置いておくといったのもよろしくありません。シッカリ片づけて、そういった荷物は見えなくしておくことも大事です。もし、売買が成約した場合、処分する予定の家具や荷物がある場合は、内見が始まるまでに処分しておきましょう。
 買主からすれば、部屋がきれいであれば、もちろん好印象ですし、荷物が多ければ、悪い印象を受けやすく、片づけることで、買主が実際に購入した後の部屋の使い方、利用方法などを想像することが出来ますが、荷物が多ければ、そういった想像にすら至らず、汚い物件として扱われてしまい、購入するかどうかの判断以前の部分で止まってしまう事でしょう。


2、「つぶし物件」扱いを受けている
 ある意味最悪なケースです。上述の通り、見栄えの悪い物件という扱いを不動産会社からレッテルを貼られると、ごくまれに発生する問題なのですが、比較対象、つまりは、「つぶし物件」の扱いを受けます。
 「つぶし物件」とは何か?
 近隣に似たような条件の物件で見た目が良い物件があれば、先に、今回の売主の物件を買主に見せた後、近隣の見た目の良い物件を見せて、そっちを成約させると言った内容です。買主に対して、「さきほど、ご覧にいれた物件とちかい販売価格ですが、コチラの物件の方が見た目もキレイで、おススメですよ。」と言った具合だ。
 そういった事態を招かないためにも、出来ることなら査定の段階から、売ると決めたのであれば、掃除や片づけは徹底しておいた方が良いでしょう。


3、修繕が必要な部分を隠している
 例えば、手抜き工事や地震などの影響でできてしまった家の傾斜や、最新の耐震設計の基準を満たしていないとか、雨漏りがあるなど、不具合があるのであれば、内見の段階でお伝えした方が良いでしょう。もし、買主が気付いてしまったら、隠し事がある物件と思われ、余計な不信を招いてしまいます。そうなったら、決まるものも絶対に決まりません。また、部屋のニオイなどにも気を付けましょう。住んでいる本人は慣れていて気づかない部分ですが、部屋には独特のその家のニオイがあります。これも、購入意欲を減退させる要因になりますので、換気には気を付けましょう。もし、時間に余裕があれば、友達などに家に来てもらい、家の独特なニオイが無いか、確認してもらうのも良いでしょう。

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