不動産無料査定のデメリット

 インターネット上には一括査定を行うサイトがありますが、こういったサイトでの不動産査定はあくまで簡易的なものです。
 さらに、不動産会社が買主側の立場になることも多いので、ディスカウント交渉をされるというデメリットも考えられます。


もくじ
1.一括査定サイトとは何か
2.買主側の立場になることが多い
3.一括査定サイトは簡易査定
4.しつこい営業連絡があることも


1.一括査定サイトとは何か
 不動産の売却をする際に、自分の不動産にどの程度の価値があるのか気になってしまうもの。
 そのため、インターネット上にはいくつもの不動産査定サイトが存在しています。インターネットから利用が可能ですので、自宅に居ながらにして査定が出来るので非常に便利な存在でしょう。
 中には一括査定を行うサイトもあり、こういったサイトには複数の不動産会社が登録をしています。そのため、複数の不動産会社から査定をしてもらうことが出来るのです。
 こういったサイトは非常に便利なように感じますが、そこにはデメリットも存在しています。
 何より、こういった査定はあくまで目安なのです。実際にサイトで査定をしてもらうと、その結果はバラバラになることがほとんどでしょう。もちろん、各不動産会社に基準がありますが、参考程度にとどめておきましょう。


2.買主側の立場になることが多い
 不動産無料査定を行う不動産会社もありますが、こちらにもデメリットが存在しています。
 こういった不動産会社は媒介契約のために高額査定を出すことが多いのです。そして、仲介手数料無料となっているので、買主側から手数料で利益を出すシステムとなっています。そのため、売主側ではなく買主側の立場になることがほとんどです。
 これによって、売主側にディスカウント交渉ばかりして来ることも少なくありません。こうなってしまうとお互いの信頼関係が崩れてしまうでしょう。不動産無料査定とはあくまで目安のひとつであり、この金額で売却出来るというわけではありません。
 そのため、査定結果を鵜呑みにしてしまうことは非常に危険なのです。また、複数の不動産会社から査定をしてもらうと、どの査定額が正しいのか分からなくなってしまいます。


3.一括査定サイトは簡易査定
 一括査定サイトで行われている査定は、登録情報を基にして行われています。そのため、実際に内見をせずに不動産査定を行っているのです。
 内見をせずに不動産の査定をすることは難しいため、あくまで簡易査定であることを理解しましょう。
 そこで、あまりに高額な査定額には注意してください。そこには何かしらの事情があるのです。また、こういった査定サイトにはいくつもの不動産会社が登録をしていますが、日本全国をカバーしているわけではありません。不動産会社とはエリアに特化した営業を行っているため、エリア外の不動産に関して極端に弱くなることもあるのです。
 そのため、自分の持っている不動産がエリア外だった場合、十分に査定をすることが出来ません。そこで不正確な査定結果が出ることも多いのです。それを理解した上で利用しましょう。


4.しつこい営業連絡があることも
 インターネット上にはいくつもの不動産一括査定サイトがありますが、こちらに登録している不動産会社はお互いがライバル同士です。そのため、自分の不動産会社を利用して欲しいと考えています。
 そこで、こういったサイトを利用するとしつこい営業連絡があることも多いのです。不動産会社はサイトで査定をしてもらうだけでは利益を出すことが出来ません。
 契約をして売買契約が成立することで初めて利益を出すことが出来るのです。そして、各査定額の中で高額な査定額があると、それだけで気になってしまうもの。しかし、そこで契約を結ぶことは危険です。あくまで簡易査定ですので、その金額で売却出来るものではありません。高額な査定額でお客を集めることも考えられるのです。

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