リノベーションすれば高く売れる神話

 戸建て住宅やマンションの売却を考えているときには、高い売買成約金額を期待してリノベーションをする場合がありますが、費用がかかるので結果的にはそのまま売却した方が良い場合もあります。
 中古物件の購入を考えている人のニーズに合う条件を整えて売却することが、実質的な売買成約金額と実際に手に入れることができる利益をアップするためのポイントです。自分でリノベーションをしたいという人をターゲットにすることから始める方法もあります。


もくじ
1.水回りなど老朽化した部分の修繕は高評価
2.中古を購入する若い人は自分でリノベーションしたいという人もいる
3.内見の時にリノベーションパターンを見せる	
4.リノベーション業者と仲の良い不動産会社と媒介契約するのも攻略法の一つ



1.水回りなど老朽化した部分の修繕は高評価
 中古のマンションや戸建てはキッチンやトイレ、バスルームなどの水回りの汚れや劣化が目立つとマイナスポイントになることが多いため、水回りなどの老朽化した部分を修繕してきれいにしておくことで印象が良くなります。水回りだけでも設備を入れ替えたり傷んでいる部分をきれいに直しておくことで、内見した人の評価が高くなることはよくあります。
 逆に他の部分が比較的きれいであっても、水回りの劣化や汚れなどが目立つと、内見した人の評価が下がってしまうことになる場合も多いので、リノベーションをしない場合でも古くて見た目が悪い水回りだけのリフォームをしておくことは中古物件の売買成約金額を下げないコツのひとつとしておすすです。


2.中古を購入する若い人は自分でリノベーションしたいという人もいる
 中古の戸建てやマンションを自分好みの間取りや内装などに思い切ったリノベーションをするために購入するという若い人が増えてきています。新築の注文住宅は高くて手が出ないけれども自分の好みやこだわりを反映させた家づくりをしたい、駅に近くて便利な場所にあるマンションを安く購入したい、マンションを注文住宅のように自由に変えたいなどという人が増えているのです。
 リノベーションをするために古い物件を手に入れるメリットは多く、リノベーション費用を入れても新築の注文住宅よりも費用を抑えることができたり、新しい家やマンションを建てる土地が残っていない便利な場所に格安で物件を手に入れることができたり、新築なら同じ内装や間取りになっていることが多いマンションを自由に設計できたりすることに魅力を感じている人からのニーズがあります。


3.内見の時にリノベーションパターンを見せる	
 リノベーションをして自分好みの戸建てやマンションで暮らしたいという人に売却したい物件を気に入ってもらうためには、リノベーションをしたらどうなるかを具体的に想像してもらうことが有効です。内見の時にリノベーションパターンを見せることで、自分の理想とするパターンに近いことが分かったり、好みに合う間取りや内装ができることが分かると購入への意欲が高まります。
 リノベーションをしたい人は、費用を自分の好みやこだわりに合わせて使いたいという気持ちがあるので、物件価格と改築費用の総額が新築物件の相場よりも安いとお得に感じる傾向があるので、お金を持ち出して手を掛ける費用と手間、時間を省いて売買成約金額を手に入れる可能性が期待できるのです。


4.リノベーション業者と仲の良い不動産会社と媒介契約するのも攻略法の一つ
 新築を購入するよりも安く、自分の好みやこだわりを反映させた家作りをしたいという人にとって、購入した中古物件をすぐにリノベーションできることは魅力です。リノベーション業者と仲の良い不動産会社と媒介契約をすることで、リノベーションパターンを提示することができたり、購入した人が気に入ったパターンをもとに、好きなようにすぐに家づくりを始めることができるという特典を付けることができます。
 中古物件をそのまま見ても、リノベーション後の家を想像できなかったり、その後の見通しを持てなかったりする不安を解消することにつながるので、リノベーション業者と仲の良い不動産会社を選んで媒介契約することは攻略法のひとつとしておすすめです。

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